病院長ご挨拶このページを印刷する - 病院長ご挨拶

金兼院長
 この春から、国立病院機構富山病院の院長に就任いたしました金兼です。
 長年、当院に務めてまいりましたが、気持ちを新たに、院長として一から始めたいと考えています。よろしくお願いいたします。

 当院はふるさとの高台にあり、坂を上がってくると、この季節、美しい桜並木が続きます。桜並木を上がると、附属看護学校が見えてきます。その右手に、広々とした駐車場、平成30年に竣工した新しい外来・管理棟、その奥に平成28年に完成した新病棟が並びます。
 当院は、内科・外科・小児科・アレルギー科といった外来部門があり、地域の皆さまの健康維持にお役立ていただける、受診しやすい外来をめざしています。また、在宅重症心身障害者の方たちのための通所事業も行っています。
 入院部門では、1938年の開院以降、富山県の結核医療を担ってきました。いくつかの変遷をへて、現在は、結核病棟に加え、170床の重症心身障害者病棟、神経難病等の重症者病棟、小児精神医療の病棟があります。小児精神医療では、隣接する富山県立ふるさと支援学校と協力して、心や身体のトラブルを抱える小学生から高校生までの方たちの診療にあたっています。また、在宅重症心身障害者の方のための短期入所事業(ショートステイ)も30年以上前から続けています。各急性期病院や福祉機関との協力体制のもと、セーフティネットと言われる分野で、長年にわたり富山県の医療を支えてきました。
 今年で創立79年を迎える附属看護学校においては、多くの医療機関と連携することで急性期の看護も学びつつ、入院生活を送っている患者さんたちと、じっくりと向き合い、慢性期の看護を学ぶことができます。そして、卒業生たちは、県内・外の多くの病院で活躍してくれています。
 
私たちは、これからも地域のみなさまに貢献できる病院として、日々、努力していきたいと思います。今後とも、よろしくお願いいたします。

令和2年4月

院長 金兼千春